塩見みゆき通信

市政の情報や千里丘地域、岸部・南正雀地域の活動をご紹介します。

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好きな詩人 吉野弘さんを想う

26日の朝日新聞「天声人語」で吉野弘さんが亡くなられたことを知りました。
30年くらい前になるのでしょうか、詩人の滝いくこさんの本で、初めて吉野弘さんの詩と出会い感動しました。
「天声人語」では、『祝婚歌』を紹介されていましたが、私が初めて触れた詩は『ほぐす』という詩でした。別れのそれも男女の別れを書いたものですが、小包みの結び目に重ね、素の優しい言葉で、深い人の感情が、別れの悲しさやはかなさ、幸せな日々の思い出や営みが表現されています。

ほ ぐ す
小包みの紐の結び目をほぐしながら
思ってみる
結ぶときより、ほぐすとき
すこしの辛抱が要るようだと


人と人との愛欲の
日々に連らねる熱い結び目も
冷めてからあと、ほぐさなければならないとき
多くのつらい時を費やすように


紐であれ、愛欲であれ、結ぶときは
「結ぶ」とも気付かぬのではないか
ほぐすときになって、はじめて
結んだことに気付くのではないか



だから、別れる二人は、それぞれに
記憶の中の、入りくんだ縺れに手を当て
結び目のどれもが思いのほか固いのを
涙もなしに、なつかしむのではないか



互いのきづなを
あとで断つことになろうなどとは
万に一つも考えていなかった日の幸福の結び目
その確かな証拠を見つけでもしたように



小包みの結び目って
どうしてこうも固いんだろう、などと
呟きながらほぐした日もあったのを
寒々と、思い出したりして


吉野弘さんは、ごくごく普通の人のくらしや生き様に、いつも温かい眼差しをもって見つめ、うたった詩人であったと思います。久しぶりに本棚から吉野弘さんの詩集をひっばりだして読み返しています。
どうぞ安らかに
お眠り下さい。
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[ 2014/01/31 00:33 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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